SYLPHIDE |
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SUZUKI |
GSX-R1000 |
総合評価 : 97 点 |
年 式 |
2010 年 |
走行距離 |
1,700 km |
燃 費 |
街乗り |
15〜16 km/リッター |
ツーリング |
18〜20 Km/リッター |
長所 |
自分の2008年型R1000と比較するため、2010年型に試乗させて頂きました。
殆どがサーキットでのインプレになってしまっています。
- 分厚い中低速トルク
エンジンが変わりショートストローク化されましたが、先代よりも10000までのトルクは出ているように感じます。2速でもスロットルのみでウィリー可能、ウィリーコントロールもしやすいです。
峠や高速道路では非常に頼もしい武器(or楽チンクルーズの為の武器)になるでしょう。
- コンパクトなポジション
最近はどのメーカーも楽になってきていますが、ホンダとスズキは特にコンパクトです。300km程度のツーリングだったら全く問題無さそう。
(シートが薄いのが気になりますが)
- 旋回時の安定性
200km/h近い速度で旋回中にギャップを超えても非常に安定している。
電子制御ステダンも効いていそうだが、フレームの剛性が出ていると感じます。
08のYZF-R1は同じ場所で剛性不足を感じました。フレームかスイングかはわかりませんが・・・
- BPF
慣れてくるまで違和感がありますが、ブレーキング時の減衰の立ち上がりが非常に速い。こらえ感が高い、と言うのでしょうか。
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短所 |
- ピークパワー不足
中速トルクが出ているからかも分かりませんが、10000から上で伸びていかないように感じます。メーターを見ているとスピードの乗りは良いので体感的なものかもしれません。299表示を超え、スピードリミッタに当たるまであっという間ではあるのですが・・・178馬力のCBR1000RRとピークパワーが全然変わらないように感じてしまいます。
- BPF
ブレーキングして、そこから寝かせていく際に減衰が出すぎているように感じます。また、街乗りの速度域(〜60km/h)でのゴツゴツ感が結構あります。
- ブレーキ
レバー位置が6段階中、3番目に遠い位置でしたが、握りこむとスロットルグリップにレバーが当たってしまうほどぐんにょりします。
エア抜きしても変わらず。オーナー曰く、新車時からこの状態との事。
ホンダと同じメーカーのマスター・キャリパーとは思えません。また、ブレーキの引きずりも結構あります。
この辺りは08型から改善して欲しかったです。
- 振動
ハンドル、シート、タンク共に強い微振動が出ます。特に4000回転辺りのハンドルの振動は凄く、手が痺れて握力が無くなりそうです。
丁度6速1000km/hの回転域なのですが・・・
エンジンが新型になったので、振動は改善されるかと期待していましたが変わっていませんでした。
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故障・トラブル |
ありません。 |
その他 |
自分の2008年型R1000と比較するため、2010年型に試乗させて頂きました。
殆どがサーキットでのインプレになってしまっています。
この型になってから注目度が下がっているR1000ですが、常用域でのトルクの厚さ、街乗りのしやすさ、またスライドコントロール性の高さなどスペックに現れない部分で着実に進歩しています。「乗り易さ」に拘って開発している感じがひしひしと伝わってきます。
色々書きましたが、公道車としてみると振動以外は欠点らしい欠点もなく、完成度の高い車両だと思います。
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